推敲で文章のレベルを上げるコツは、できるだけ削る方向で直すことです。書いてるときは、不可欠と思った言い回しでも、カットしてみると、意外に通じて、しかも通りのよい文章になるということがよくあります。
訳文の推敲にも、このコツはそのまま有効です。意味が通じるだけの訳文ではなく、読ませる文章を目指すのなら、余分なものを削る手間が欠かせません。
特に、翻訳の場合、原文の表現に引っ張られて、無駄な言葉や不要な言い回しを使ってしまいがちです。基本的な所では、次のような点が要注意でしょう。
・ 主語、主部
・ 代名詞
・ 過去分詞形の修飾語、受動態
・ 指示語、指示代名詞
・ 文末の余分な言い回し
中学・高校での英語教育を経て翻訳の道に入った私たち。ちょっと気を抜くと、学校英語流の訳し方がどこかで必ず顔をのぞかせています。そんな訳は、外見上は原文に忠実だけれど、日本語としては無駄な表現にあふれているはずです。よーく目を凝らして、余分な言葉をそぎ落としていきましょう。