長い文はなぜダメか

  • 2008年01月27日(日) 16:01 JST
  • 投稿者:
    uchiyama

『日本語 新版(下)』(金田一春彦氏著、岩波新書)より:

日本語で長いセンテンスを書くと、最初の題目なり主語なりを受ける述語動詞ははるかうしろにいく。そうしてその間にたくさんの小さいセンテンスの卵のようなものが割って入る形になる。これでは聞く人、読む人は、話の中心思想が分からないではなはだ苦しむ。われわれの日本語では、つとめて短いセンテンスで文章を書かなければならない。

「文を短くせよ」とは、どんな文章読本にも必ず書いてある重要項目。その大きな理由がこれです。文の係り受けの構造がわかりやすくなるから、文意がハッキリし、読みやすくなる。さらに、短い文を重ねる方が、文章全体のリズムも良くなります。

逆に、どうしても短くできない文の場合も、係り受けの関係さえ明確にすれば、意外とスッキリ仕上がることがあります。大事なポイントは以下の点です。
・ 係る側と受ける側をなるべく近付けること
・ 係る側は、長いものほど前に出すこと
・ 係り受けの「入れ子」は避けること

こうした係り受けの技術については、本多勝一著『日本語の作文技術』に詳しく出ています。(好き嫌いの分かれる本かもしれませんが・・・)。